温泉旅行やスポーツジムの利用で税金が戻ってくる?医療費控除の裏技


医療


◆医療費控除ってご存知ですか?

医療費控除とは、「医療費が多く掛かった人は税金を安くしてあげよう」という制度のことで、多額の医療費がかかった人が受けられる控除のことです。一年間に多額の医療費を支払った人(「多額の医療費」とは10万円か所得の5%のどちらか少ない方のことをいいます。)は、確定申告をすれば税金が戻ってきます。例えば1年に20万円の医療費が掛かった場合、20万円から10万円か所得の5%を差し引いて、所得税率を掛けた額がもどってくるというワケです。

◆医療費控除の対象は?

以下の費用が医療費控除の対象になります。

  1. 病気やけがで病院に支払った診療代、薬の購入費
  2. 入院や通院のための交際費
  3. あんま、マッサージ、指圧師、針治療に掛かった費用
    (免許資格取得者から受ける施術治療に限る)
  4. 助産師による分娩の費用
  5. 医療用器具の購入費など

この医療費控除ですが、実はあまり知られていない裏技がありますのでご紹介します。

◆子どもの歯の矯正

医療費控除は原則的に病気やケガを治す医療費しか認められません。
病気の予防や美容整形に関しては認められていないのです。

しかしながら、発育段階にある子どもの歯の矯正は、医療費控除の対象になっています。

また、大人でも美容上の改善だけが目的でなく、咀しゃく障害の改善を主な目的とするのであれば認められます。実際にはこの判断は矯正歯科の専門医が行なうようですが、専門医の診断書があれば100%認められるようです。

一般的に数十万円もの出費をともなう歯の矯正ですから、医療費控除の対象になるようであれば申請したほうがオトクですね

◆人間ドックや健康診断は?

人間ドックや健康診断は治療では無いため、原則として医療費控除することはできません。

医療


しかし検査の結果、治療が必要となった場合に限っては、医療費控除の対象となります。
健康診断などで『要注意』や『再検査』の判定が出たために詳しく検査したところ疾患が見つかり、治療が必要になったとします。

その場合に限っては、治療費はもちろん、その健康診断や人間ドックの費用も医療費控除の対象になります。
人間ドックの費用は高額ですよね。受けた際の領収書などは、念のため捨てずに取っておきましょう。

◆えっ、温泉旅行が医療費控除の対象になる?

温泉地に行くというと遊びのイメージがありますが、一部の施設は温泉療養を医療の一環として公的に認められているため、宿泊費用と往復の交通費が医療費控除の対象になります。

例えば、胃腸病、糖尿病、脳血管障害、高血圧などの生活習慣病の治療や、外科手術後の療養などが対象になります。控除の申請には「医師が作成した温泉療養指示書」が必要になるので、利用するには掛かりつけのお医者さんに頼んでみましょう。

温泉


対象となる施設は、全国で20か所あります(2013/3現在)。
こちらから確認できます

◆スポーツジム通いも税金が戻ってくる!

温泉と同様に、スポーツジムやフィットネスクラブも厚生労働省指定のところであれば医療費控除の対象になります。高血圧やメタボ、高脂血症などには運動療法が推奨されています。健康的な生活を送って、税金が戻ってくれば言うことなしですね!まずは医師に相談し、運動療法の処方箋を書いてもらいましょう。

スポーツジム


ただし、スポーツジムはどこでもいいわけではありません。対象となる施設は、全国で360か所あります(2013/3現在)。こちらから確認できます。

◆医療費控除は誰が申告するのがいいの?

医療費控除を受ける人、すなわち医療費を支払う人は、誰にすればよいのでしょうか?
日本の所得税は累進課税ですので、所得が高い人ほど税金が高くなります。

逆にいえば、所得の多い人ほど税率が高いですから、控除を認められれば返還額も大きくなります。
仮に総額100万円の医療費控除を受けるとしても、10%の所得税率適用の人は、10万円しか戻ってこないのに対して、40%の所得税率適用の人は、40万円が戻ってくることになるのです。

このように、所得の多い人が控除すると、節税効果をよりいっそう高めることになります。

最後に、医療費控除に限りませんが、控除は過去5年間分をまとめて申請することができます。
来年の確定申告では、控除の仕組みをうまく使って税金を取り戻されてはいかがでしょうか。

【参考文献】

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