知っている人しか知らない ガソリンの二重課税問題


先週末、関東地方南部は大雪に見舞われました。あらゆるところで交通機関が乱れ、歩行者の転倒(わたしもスベッて転んだひとり)、自動車のスリップなどが多々発生しました。

・・・という世間話を岐阜県中部在住の方としていたら、
「地方だと自動車は生命線。岐阜県中部(内陸のほう)では、この時期にスタッドレスタイヤを履いてない車なんてありえない」
「地元で雪によって交通網が乱れるのはあまりないが、岐阜市や名古屋市など、都会に近づくほど雪になれていないドライバーが多くなるので、事故も多くなる」
と聞きました。

地方だとクルマは交通インフラの中心ですから、大雪が毎年ふる地域では、ちっとやそっとの雪で日常生活に支障がでるようでは困るワケです。最近、若者がクルマ離れを起こしているという記事があったり、都会に住む若者なんかだと「クルマ自体もっていなくても日常生活的にまったく不便を感じない」という生き方もあります。そこで少し気になったので、国内の自動車全体の数をググってみました。

そうすると実は、国内の自動車保有台数は、一貫して右肩上がりということがわかりました。

自動車情報センター 国内乗用車保有台数推移

出典:自動車情報センター

若者が車離れを起こそうが、データのうえでは国内のクルマの台数は毎年確実に増えているのです。さてそのクルマ、当たり前ですがガソリンが無くては動きません。最近のガソリン価格は、2012年12月時点のデータでは1リットル当たりの平均小売価格は146.8円だそうです。

ガソリン価格は原油価格にももちろん影響を受けますが、とっても高い税金が二重に課せられていることは、知られているようで知られていません。

みなさん、ガソリンスタンドの領収書をじっくり見たことがあるでしょうか?見たことない方は、是非いちど見てください。内訳を見ると、びっくりすると思います。1リッターあたり53.8円ものガソリン税が課せられているはずだからです。

小ずるいのは、その書き方です。
わたしが先日、給油した際のレシートには、こんなふうに書かれていました。

レギュラーガソリン 44.31リッター @141.0 6,247円
(内ガソリン税            @53.8  2,384円)
-----------------------
合計                         6,247円
(内消費税等                    297円)

これだと、一見リッターあたり141円という表示に見えますが、内訳をみるとガソリン税が課せられたあと、消費税が課せられているのです。

本来、法律では基本的に税金に税金を課してはいけない決まりになっています。
でも実際は、このようにガソリン税が課せられたあとに消費税が課されています。このような例はガソリン以外にもあり、お酒、タバコなどが該当します。実は、わたしたちの財産についても二重課税状態となっているのです。給与などの所得には、所得税・住民税が課せられ、やっとの思いで貯めた財産を次の世代に渡すときには、贈与税、相続税が課せられる訳ですから。

法律では税金に税金を課すのはダメだということになっているのに、なんででしょうか?

この答えは、「代わりの有無」を考えてみるとわかりやすいです。
仮に、「牛肉税」なる税金が課せられるとしましょう。そうしたらどうなるでしょう?お昼ごはんに松屋の牛丼、というひとは減って、豚丼やカレーになるのではないでしょうか。記念日だから焼肉!・・というひとは減って、お寿司でも食べにいこうか、となると思います。つまり、牛肉は代わりがきくのです。

ところが、ガソリン、タバコ、お酒などには代わりがありません。「財産の承継」についても、代替手段が他に無い、という意味では同じです。「牛肉税」は代えが効くのに対して、ガソリン税などは言わば「必ず取れる」税金といえます。だからこそ、本来は禁止されている二重課税状態が何やら許されている状態になっているというワケです。

石油には、消費税を含めて年間約5兆4千億円もの税金が課せられています。さらに去年10月には環境税も導入されました。環境税は今後、消費税と同じく段階的に引きあげられ行くものと思われます。

100歩譲ってその部分はヤムナシとしても、消費者に見えないようなかたちで、わからないようにこっそり課税されているのは小ずるいと思いませんか?少なくとも、ガソリンスタンドで”リッター単価146円”と書いてあるところだけ見ていたら、わかるひとにしかわかりません。

政府が今後、ガソリンに対する課税について何かを言い出したら、この「ガソリンの二重課税」をぜひ思い出してみてください。

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