貧乏老後にならないために今から考えるべきこと


平成24年の日本人の平均寿命は、男性が79・94歳(世界第5位)、女性が86・41歳(世界第1位)となっています。

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わが国は、治安の良さ、安全な食、衛生状態が優れていることや国民皆保険の医療制度があることなどから、世界でも最も長寿の国のひとつとなっています。その一方、一般的な日本人の職業定年は60歳~65歳であります。ということは、日本人は平均して15年~20年以上もの間、無収入状態になるのです。

将来に対する漠然とした不安を抱えている方は、潜在的にも多いように感じます。こちらの記事から引用します。(太字は筆者によるものです)

◆「貧乏じいさん」にならない自信、ありますか?

日本はかつて高い家計貯蓄率で知られていたが、近年はその顕著な低下が報告されている。2011年の経済開発協力機構(OECD)の報告によると、1993年に14.2%だった日本の家計貯蓄率(家計可処分所得に占める家計貯蓄額の割合)は、2009年には2.4%まで低下した。貯蓄率が低いことで知られる米国の家計貯蓄率でさえ、1993年には5.8%、そして2009年には4.7%である。

中略

金融広報中央委員会の「家計の金融資産に関する世論調査」によると、老後の暮らしについて非常に心配していると答えた世帯の割合は、1997年の20.5%から2012年には40.6%に上昇した。2012年の調査では、非常に心配あるいは多少心配と答えた世帯のうち70.4%が、老後が心配な理由として「十分な金融資産がないこと」をあげている。

また、42.0%の世帯が、現在の生活にゆとりがなく老後に備えて貯蓄していないと答えている。一方、年金に対する期待は低く、全体のわずか3.9%の世帯が年金で不自由なく暮らせるだろうと考えている。現在の日本では、年金だけでは老後の生活が不安だと思いながらも、充分に金融資産が蓄積できず、将来に不安を抱いている人々が多いことがわかる。

同調査の個々の世帯の金融資産(預貯金、生命保険、個人年金保険、株式、投資信託、その他金融商品)の保有に注目してみると、金融資産を全く保有していない世帯の割合は、1993年の10.5%から、2011年には28.6%に上昇した。2011年の時点で、20歳代の44.7%、30歳代の31.7%、40歳代の29.1%、60歳代の25.5%、そして70歳代以上の27.2%の世帯が金融資産を全く保有していなかった。40歳代、50歳代の世帯の4分の1以上が金融資産を全く保有していないこと、そして20代では40%以上が全く資産を保有していないことに対して、筆者は懸念を抱かざるを得ない。人生の早い時期から僅かでも金融資産を蓄積し始めることはとても重要であるといえる。

かつては「日本人は貯蓄性向が高い」と言われていましたが、なんと今では3~4人にひとりは全く金融資産を持っていないのが現実です。また今後、少子高齢化が進むことにより年金財政がいまより苦しくなるのは明らかで、もらえる年金額の引き下げが懸念されます。貧乏老後にならないために、これからますます「私的」年金の必要性が高まるでしょう。

◆国から支給される年金は、いくらもらえるか?

国からもらえる年金は幾つか種類がありますが、一般的には国民年金と厚生年金のどちらか、または両方を受給することになります。2つの公的年金から毎年いくらもらえそうか、という計算は、

●国民年金の場合
65才から毎年もらえる年金額の概算 = 国民年金加入年数※ × 2万円

※最高40年。一般的なサラリーマンとして勤務していた年数も含まれます。

●厚生年金の場合
65才から毎年もらえる厚生年金額の概算 = 会社員の生涯賃金※ × 0.55%

※「平均年収(予想)×サラリーマンとして勤務する年数」で概算を求めます。

で求められます。こちらのサイトから引用させて頂きました。

年金の試算例は、以下のようになります。

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現在、Aさんはサラリーマンで、奥さんは専業主婦。
現在40歳で、年収、生涯の平均賃金ともに500万円です。

▼Aさんが65才から毎年もらえる公的年金はいくら?
国民年金: 40年 × 2万円 = 80万円
厚生年金: 40年 × 500万円 × 0.55% = 110万円

▼Aさんの奥さんが65才から毎年もらえる公的年金はいくら?
国民年金: 40年 × 2万円 =80万円

▼夫婦2人の合計はいくら?
夫婦2人分を合計すると、80万円+110万円+80万円=270万円/年 となります。

正確には日本年金寄稿の年金ネットでご自身の年金状況の確認や、試算シミュレーションができます。

◆いくら貯めておけば、ゆとりある老後生活がおくれるか?

総務省統計局が発表した「平成25年生活保障調査」のゆとりある老後生活費の意識調査によると、その平均月額は35.4万円となっています。この35.4万円には、食費、居住費、光熱費、水道費、保険医療用、教養娯楽費などすべてが含まれています。

このことから老後20年間を計算してみると…
35.4万円×12か月×20年=8496万円
Aさん夫婦は65歳からの20年間で8496万円を使うことになります。
ではAさん夫婦の場合、65歳までにいくら貯めておけば安心できるのでしょうか?

【40歳のAさん夫婦の場合】
8496万円(将来必要なお金)-5400万円(公的年金でもらえるお金 270万円×20年)
3096万円(現役時代に貯めなくてはならないお金)

ここから保有している金融資産を差し引くと、現役時代にあとどれくらい貯蓄すれば、ゆとりある老後生活がおくれそうかが試算できます。

そしてどのように貯めるか?に関しては、様々なやり方が考えられますが、私はまずは確定拠出年金を使った積立を検討すべきだと思います。

じぶん年金を作るなら、まずは確定拠出年金の有効利用を検討すべき

確定拠出年金は給与天引きに近い形で積み立てができ、60歳まで引き出せません。つまり半強制的にじぶん年金を積み立てられます。それに支払い時にも受け取り時にも、税制上の優遇措置があります。私的年金をこれから作るなら、まずは確定拠出年金による積み立てをお勧めします。

公的年金の受給シミュレーションは、こちらから確認できます。ご自身、またはご夫婦で受け取れる年金額を知るのに役に立つと思います。

ご参考になれば幸いです。

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