高齢化が都市交通に与える影響は?


先日の通勤途中で、車両の中で70歳代と思われる方が貧血と思われる症状で倒れこみ、10分ほど電車がストップしました。

首都圏の電車は,毎日1000万人に近い人たちの通勤通学をはじめとする移動に利用されていて、乗客が集中するラッシュ時間帯では激しく混雑します。多くの路線でラッシュ時間帯では電車の運行間隔は安全上の限界まで狭められ、超過密ダイヤで運行されています。わたしの自宅最寄り駅からの乗り継ぎ駅では、ほぼ毎日ホームへの入場制限が掛かるほどです。

首都圏とくに都内のJR、地下鉄、私鉄などの路線は網の目のように張り巡らされており、ある駅から別の駅まで移動するとき、複数の路線を乗り換えたり、単一の路線内で普通と急行を乗り換える場合も多くなっています。移動する際の経路の候補がいくつも存在することも多く、パソコンや携帯電話などの経路探索情報がないと目的地への移動もままなりません。

2020年には東京オリンピックが開催されますが、くしくも20年ごろには東京の人口は減少に転じます。それとともに首都圏の高齢化はさらに進みます。ライフネット生命の出口社長は、実は大都市部ほど高齢化による影響を受けると指摘されています。

高齢化が首都圏等大都市部を直撃する

こちらの指摘によると、今後30年以内に増加する高齢者919万人の内、実に388万人が首都圏に在住することになるのだそうです。意外にも、すでに高齢化してしまっている地方はそれほど影響を受けないということです。

そうした予測から、「大量の高齢者を首都圏等の大都市部は、本当にスムーズに吸収できるのだろうか?」ということについては今後、医療・介護などの分野を中心にあらゆる都市生活に影響を及ぼしそうですが、都市交通にも影響するものと思います。

乗降客の高齢化によって車イスを利用される方が増えるでしょうから、エレベーターの増設、段差をなくす、車イス用のトイレの設置などバリアフリーへの大幅な対応が求められそうです。また車イスを使われる乗降客が駅で列をなすような状況になれば、相応のサポートと乗降時間を必要とするでしょう。超過密ダイヤとなっている公共交通機関が今のままであれば、遅れも増えそうです。

高齢化による影響は、意外にもそんなところにも現われるのかもしれません。

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図表の出典:首都圏における高齢化の動向 – 国土交通省

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