消費税増税8%に 保険への影響は?


2014.4.1をもって消費税が現行の5%から8%に上がることになりました。

このとき、消費税が保険に及ぼす影響はどうなるのでしょうか。保険会社に支払う保険料には?また、保険事故が起こったときや満期を迎えたときに支払われる保険金や、解約したときの戻り金には影響があるのでしょうか。そこで今回は消費税と保険についてまとめてみます。

◆保険会社に支払う保険料には消費税がかかる?

保険契約を結べば、保険料を保険会社に支払うことになります。支払った保険料については、消費税では非課税扱いとなっていますので、消費税はかかりません。 よって、契約者からみればもともと消費税が掛かっていないワケですから、消費税が8%、10%とあがっても直接的な影響はないといえます。

◆保険会社から保険金を受け取った場合には?

保険事故が発生したり、契約が満期となった場合には保険会社から保険金が支払われます。商品によっては、解約したときに解約返戻金という戻り金が支払われる場合もあります。この場合に受け取る保険金等に関しても、生命保険、損害保険を問わず消費税の課税対象外となっていますので、消費税はかかりません。

◆将来的に変更になる可能性はあるか?

いまの制度上は、支払う保険料にも受け取る保険金等にも消費税は掛かりません。これは契約者からみた場合の話しです。

しかし、保険会社側からみた場合はどうでしょう。生命保険会社の場合、不動産への投資や代理店などへの手数料、顧客から預かった保険料を運用して得た利益などには消費税が課されています。損害保険会社からみても、保険金支払いの多くを占める自動車や建物などの修理費用には消費税が課されています。

つまり生保、損保問わず保険会社からみれば、税率引き上げの分だけ保険会社の収支は悪化してしまいます。当然そのままでは困りますから、その分を保険料等へ反映させて、実質的な保険料等の値上げを行なう可能性はあるかもしれません。

ところが、それを行なってしまうと契約が減って、収益減となってしまうことが考えられます。保険会社からすれば、どっちに転んでも困ってしまう事態です。そのようなことを背景に、大手損保のトップが保険料が非課税となる制度自体を見直すべきだと発言したという報道がありました。

◆結論

今のところ消費税の上昇が保険に及ぼす影響は「契約者にはない」と言えます。「消費税の課税の対象とならないもの(不課税)」は、以下のリンクのとおり、国税庁のサイトで具体的に定められています。

http://www.nta.go.jp/taxanswer/shohi/6157.htm
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shohi/6201.htm

上記のサイトに記載があるように、保険が非課税であることにはきちんとした理由があって定められています。仮に保険への非課税が「見直し」になるのであれば、然るべき理由がないといけません。

もし消費税が保険にも掛かるようになれば、一時的なものではなく将来に向けて長く掛かり続けることになりかねません。経済への影響もそれだけ大きくなりますから、しっかりとした制度にしてもらいたいものですね。

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