スイス・フランス旅行記(3) スイス情勢レポ


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チューリッヒ3日目になりました。いろいろ学んだスイスの情勢についてのレポです。

◆お国柄

スイスは多言語国家です。内訳としてはドイツ語64%、フランス語19%、イタリア語8%、ロマンシュ語9%で、4言語が公用語となっています。

九州ほどの国土のなかで、地理的・歴史的な背景から、26の州に分かれており、それぞれ自治権が認められています。州ごとに公用語や税率などが異なるそうです。

日本人の感覚だと、スイスと言えば「アルプスの少女ハイジ」のイメージから観光立国と考えがちですが、実はスイスの主要産業は観光業だけでなく金融業(銀行・保険)だといいます。といっても、金利が高い商品がたくさん売られているということではなく、資産を守る観点から、世界中からお金が集まってくるそうです。

◆金融立国

西側ヨーロッパ諸国のなかで、ユーロ通貨を導入していないのはイギリス、スイスの2カ国だけです。実はこれこそがスイスを金融立国としている要因だそうです。

ユーロ通貨を導入すると、通貨発行権がなくなります。つまり、経済危機が発生したときの融通が利かなくなるのです。スイスの欧州連合(EU)加盟の賛否を問う国民投票で、国民の過半数が反対票を投じた理由はこれ。スイス国民にとってEU加盟は何らメリットが見出せないため、今後もユーロに参加することはないだろうということでした。

スイスにおける資産保全の定義は「バリューの維持」だそうです。少し小難しいですが、要は「インフレによる資産の目減りを防ぐこと」です。日本はデフレが10年以上も続いているので、物価上昇リスクを肌感覚で理解しにくいですが、他国では去年より今年のほうが物価が上がっているのが普通です。

ということは、仮にいま100万円持っていたとして、何もしなければ10年後にはインフレによって実質価値が半分の50万円になってしまうことがあり得るということ。そうなったら困るので、資産を安全に目減りから防ぐ必要があります。そのために発展しているのがスイスの金融です。

スイスの場合、世界の資産を守るインフレ含む有事に強い金融という形態と、第一次大戦ごろからの伝統それに守秘性を重んじる文化によって、金融立国として成り立っています。

◆物価水準、賃金

スイスに来て驚いたのが、物価水準と賃金です。まず物価から。具体例をいくつか挙げてみます。
・トマト100グラム         300円
・スターバックスのモカシェイク    800円
・マック ビッグマックセット    1500円
・オープンカフェでビール1杯&グラスワイン1杯 2000円
・キオスクで売ってる折りたたみ傘  5000円

乳製品、肉類、ワインなどは日本と変わらない値段ですが、生鮮食品や外食などは日本の2~3倍くらいの価格です。かなり高め。

しかし、これだけ高い物価の中で生活している人もいる訳です。で、聞いてビックリした賃金ですが、州で保証されている最低賃金が、チューリッヒの場合はなんと37万円/月。平均が70万円/月だとか。羨ましいというべきか、これだけの賃金がないと生活できないということなのでしょう。

◆税金ほかもろもろ

・所得税 ・・・日本よりかなり安い。州ごとに異なるが、年収1000万円で20%ぐらい。
・相続税 ・・・日本より圧倒的に有利。親子間ならゼロ。
・法人税 ・・・日本よりかなり安い。州ごとに異なるが、だいたい20%ぐらい。

・教育  ・・・国立の学校は無料
・病院  ・・・国立の病院は無料
・年金  ・・・国が一定額を保障。日本より手厚い。

・徴兵制 ・・・国民皆徴兵制が存在します。徴兵の時期だと、街中に普通にマシンガンを持った若い兵士がいるそうです。
・自動車 ・・・ドイツ、フランス、イタリアの車が多かったですが、案外トヨタ車は多く見かけました。逆にそれ以外の日本車は殆ど見られず。

明日は移動、ルツェルン-インターラーケンに向かいます。

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スイス・フランス旅行記(4) ルツェルン~インターラーケン アルプスの麓の街へ


<関連リンク>
スイス・フランス旅行記(1) 成田発~フランクフルト~チューリッヒ
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