チャレンジの本質


「新しいことに挑戦する」って尊いことです。
けれども、大人になればなるほど保守的になりがちで、挑戦者の気持ちでチャレンジすることって案外できないものです。とある地方のお土産屋さんで逸話を伺ったので、ご紹介します。

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◆苦戦しているお土産屋さん

地域密着で、評判になったお土産屋さん。創業社長をはじめ、必死の努力で「この地域のお土産を買うのだったらココ」と言われるまでになりました。

そこに参入してきたのが、大手百貨店。あっという間に人とモノの流れが変わり、お土産屋さんの店舗は経営上、いまのところ安定しているものの、将来的な危機感を感じるようになりました。

◆アルバイトの試み

この状況を見たアルバイトのAさんは「よかった、最近は何かと忙しすぎる。お客さんが減って少し楽が出来そうだ」と喜んでいます。

一方、アルバイトのBさんは「このままじゃまずい。いま自分ができることはなんだろうか?」といろいろと考えた結果、すぐに出来ることとして、大手百貨店の前でチラシを配り始めました。店内に試食コーナーをたくさん作ったり、手書きの商品紹介を添えることなどもやってみました。

このふたりを見ていたアルバイトのCさんは、「今とはまったく別のやり方での集客を考えるべきだ」と考え、新たな業態への参入を企画書にまとめて、上司に提案することにしました。これがたまたま社長の目にとまり、ネットショップと大手百貨店への参入を試みることになりました。

◆やってもムダ?

Aさんをはじめ、他のアルバイトはBさん、Cさんの試みを鼻で笑います。
「そんなことしても給料があがるわけでもないのに」「どうせ無駄だよ」「あの百貨店に勝てるわけがない」「皆の和を乱しやがって」

数カ月して、Bさんのチラシが少しずつ浸透してきた成果か、お店にお客さんが増えてきました。試食コーナーの評判も上々です。

Cさんの企画により立ち上がったネットショップは当初苦戦したものの、まったく縁もゆかりもない新規のお客様からの注文を取り付けることに成功しました。Facebookページの「いいね!」は1000を超えて、さらに伸びています。大手百貨店に進出したことも、ブランドネームの向上に大いに役立っているようです。

◆評価に繋がらないことを、あえてやってみる

Aさんの言うとおり、新しいことにチャレンジしたからといってただちに給料が上がることはありません。

Bさんのように、自分のできることだけを少しずつ改善しても、現場からみれば、それは余分な仕事であり本来やるべきことではないかもしれません。Cさんのような提案は、アルバイトという立場からすれば「余計なおせっかい」でしかないかもしれません。

ところが結果的には、Bさんの地道な努力により、業務が大幅に改善されました。
Cさんの提言からはじまった新規事業は、売上の2割を超えるほどの大成功となりました。

BさんもCさんも、評価されたいと思ってやったことではないのです。少しでも今の環境を良くしたい。
その一心で取り組んだことです。Bさんが試みたチラシ配りや試食コーナーなどは、効果がなければ誰にも評価されなかったでしょう。
Cさんの企画で始まったネットショップなどの新規事業も、失敗していたらクソミソに言われていたかもしれません。

でも、実際にはやってみて効果があった。そして、BさんとCさんは、かけがえない経験を積んだはずです。

◆チャレンジすることの意味

数年後には、Aさん、Bさん、Cさんともに全く別の場所で活躍していることでしょう。
置かれている立場も環境も違っているはずです。

・与えられた状況をそのまま受け入れるAさん
・少しずつでも変えようと行動するBさん
・変化しようと思考するCさん

このような日々の動きの積み重なりが、その後の人生を大きく変えることになります。

この話は実話に基づいています。まずは今日一日でなにができるか?を自ら考え、動き、明日に繋げる。
そんな積み重ねで、数年経ったら状況、環境、見える景色が全然変わってくるのではないでしょうか。

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