今世紀、人口が明治維新後並みに


わたしは仕事がら、中小企業の社長や個人の資産に関する相談をよく受けますが、最近徐々に増えてきているのが「生き長らえるリスク」に対してどうすべきか、というテーマです。一般的に、サラリーマンなら60歳で定年。運よくその後も非常勤や嘱託として勤務できたとしても、だいたい65歳で退職。その一方で、いまの日本人男性の平均寿命は79歳です。女性に至っては86歳という世界一の長寿国です。

参考:生命保険文化センター  日本人の平均寿命はどれくらい?http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/2.html

医療の進歩はめざましく、ここ数十年、日本人の平均寿命はずっと延び続けています。高齢者の雇用を促進すべきという議論はよくメディアで見かけますが、現実的にいま70歳以上でバリバリ働ける環境にある人は幸せというべきでしょう。多くの日本人は、65歳以降は国からの年金+それまでの貯蓄を取り崩して生きていく仕組みになっています。平均的には、退職してからの約15年~20年間、無収入状態になるわけです。ここを補えるような手立てが何か無いか、という相談を受けるのです。

年金、少子高齢化・・・まさにこれからの日本の構造的な大問題ですが、実はまだまだ少子高齢化、労働力の減少はほんの序の口ということを示す衝撃的な資料を見つけたのでご紹介します。

国土交通省が日本の人口構造の長期展望をまとめたものです。これによると・・

2004年12月にピーク 12,784万人 高齢化率19.6%

2030年 11,522万人 高齢化率31.8%

2050年 9,515万人   高齢化率39.6%

2100年(中位推計) 4,771万人 高齢化率40.6%

なんと2004年から2030年までの約25年で、日本の人口は1200万人減少・・ということは、ざっくり東京都に住む人がまるまる消滅する計算。更に2050年までに2000万人減少・・2100年ごろには4771万人と、明治時代と同じ水準まで人口は減少するという試算です。

高齢化もずっと続きます。CIAの、「THE WORLD FACTBOOK」の中の国別「Median age(平均年齢)」というのがありますが、これによると今の日本人の平均年齢は44.8歳。2030年以降の日本人の平均年齢はいったい幾つになるのでしょう。おばあちゃんのアイドルとか存在しているかもしれませんね。。。

2050年までに総人口は3300万人減少(一都三県の人口に匹敵)するのに、高齢者は1200万人増加・・・。この試算で、今の公的年金が破たんせずやっていけるのか?という極めてシンプルな疑問を抱くのはわたしだけではないでしょう・・・。出典:「国土の長期展望」中間とりまとめ概要http://www.mlit.go.jp/common/000135837.pdf

結局のところ、個人ベースでは稼いだ以上の備えはできません。われわれ庶民にとって出来ることは、時間を掛けて貯蓄を増やすこと。それしかありません。理想を言えば、何十年か掛けて公的年金のお世話にならなくても生きていけるだけの資産を作ること。対抗策は、誰にでもある「時間」を有効に使うことです。毎月5万円を10%の複利で20年間運用したらどうなるか?元金は1200万円ですが、3800万円の資産に膨れ上がります。30年間だったら?実に1億円を超える資産になります。

生き永らえることに対するリスク対策は、どうやら今後ますます重要性が増していきそうですね。現役世代のあいだの時間とお金を有効に貯めることが、幸せな老後を迎えるカギになりそうです。

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