保険加入の1年以内にタバコを吸ったことがあると50万円損する?


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本日5月31日は、「世界禁煙デー」だそうです。
タバコと生命保険、実は深~い関係があります。

そこで今回は、タバコ吸ってると生命保険はどうなるか?について書いてみます。

◆生命保険の値段は体格によって高くも安くもなる

保険には、「区分料率」という考え方があります。
会社によっては「健康体料率」と呼んだりもしますが、もともとは損害保険の考え方です。自動車保険だと等級によって保険料が変わりますよね。これが何故かといえば、自動車保険の場合は年齢統計による事故のリスクを区分して、そのうえで保険料を決めているからです。

これと同じで、生命保険で使われる「区分料率」は、「健康状態などによる割引保険料」を指します。

例えば、
・非喫煙者の保険料 保険金100万円あたり100円/月額
・喫煙者の保険料  保険金100万円あたり120円/月額
と決められていたら、その方が1000万円の保険に入りたい場合は、
・非喫煙者  1000円/月額
・喫煙者   1200円/月額
と計算されます。

◆料率にはどのようなものがある?

一般的には以下の料率があります。

①非喫煙者優良体料率
  優良体料率が適用される方で、たばこも吸わない方に適用される料率。

②非喫煙者標準体料率
  標準体料率が適用される方で、たばこも吸わない方に適用される料率。

③優良体料率
  健康状態が標準体よりも優れている方に適用される料率。

④標準体料率
  一般的な方に適用される料率。

会社によっては、オプションでこんなのもあります。

・SD料率
  SDはセーフティドライバーの略。ゴールド免許を持っているか、
  免許をもっていない方に適用される料率。

保険料は、安い順に
①>②>③>④
となります。

◆料率の決まり方

どの料率に該当するかは
Ⅰ.優良料率が適用される身体であるかどうか
Ⅱ.タバコを吸っているかどうか

によって決定します。

何をもって判定するか?ですが、
”「告知書」の質問の結果、健康状態に問題がないこと”
がベースになりますが、

Ⅰ.優良料率が適用される身体であるかどうか

については、「定期健康診断」もしくは「人間ドック」の結果で確認されます。

ほぼ全ての会社が、以下の項目を確認します。
(数値は会社によって異なります)

 ①体格が、下記の基準以内かどうか
  18.0 ≦ BMI < 27.0
    (BMI = 体重(Kg)÷{身長(m)×身長(m)} )

 ②血圧が、下記の基準以内かどうか
    最大血圧値:90mmHg以上140mmHg未満
    最小血圧値:90mmHg未満

いま保険に加入できている方であれば、ほとんどの方は最低でも④の基準はクリアできていると思います。
ただ、最近5年以内に手術を伴う大きな病気をした場合などは注意が必要です。

そして、「Ⅱ.たばこを吸っているのかどうか」

①過去1年以内に喫煙をしていないこと

  「告知書」の項目に、この質問があります。

②「コチニン検査」の結果、陰性であること。

この2点により判定します。「コチニン検査」というのは、こういうものです。

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口の中を綿棒でこすって、付着した唾液で検査します。従って、告知書の自己申告で「1年以内に喫煙をしていいません」とウソをついてもかなりの確率でバレます。「コチニン検査」の結果が陰性と出なければ「非喫煙体」の料率は適用されません。

1年以上、禁煙していても「コチニン検査」で反応してしまうとダメですし、逆にごく稀に
1年以内に喫煙歴があっても反応がでないこともあります。

◆「非喫煙優良体」と「標準体」で、保険料はどれくらい違うか?

具体的な例を出してみます。

被保険者:40歳男性
保険種類:10年定期保険
保険金額:5千万円

死んだら5千万円払われる、という非常にシンプルな保障で、同じ保険会社・同じ商品です。
この保険に10年間、加入し続けるとこのようになります。

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なんと、全く同じ保険でも50万円近く違ってきます。
保障内容が大きくなればなるほど、この差は広がります。なお喫煙に厳しいアメリカでは、タバコ吸っていると同じ保障内容でも、保険料が5倍違うということもよくあるそうです。

さらに、身体の状態によっては「割増保険料」付きになる場合があります。
会社によりますが、保険料が3割~5割増しになったりします。そうなると、この差はもっと広がります。生命保険は「若くて健康なうちに入れ」と言いますが、ここだけ見ると案外間違いでもなさそうです。

◆いちばん有利な保険に加入するポイント

人の身体の状態によって保険料の安い・高いが決まってくるわけですが、その人にあわせて
・もっとも有利な保険会社、商品を提案すること
・保険会社からもっとも有利な条件を引き出すこと
この2点が、保険屋の腕の見せどころであったりもします。

例えば喫煙者のひとだったら、上記のようなリスク細分料率を導入していない保険会社を選ぶべきなのです。
持病を持っていたら、その持病に対する審査が緩やかな会社を選ぶべきなのです。
こういうことは案外、保険会社のひとは教えてくれません。

保険を検討する場合、5年以内に大きな病気をしたことがあったり、持病があったりするひとは特に、
このあたりのハンドリングが大変重要になります。少し長くなりましたので、続きはまた書きます。

【参考リンク】
「エビデンスに基づいた比較」という考え方

素朴な疑問。審査で断られたら、もう保険には入れない?

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