書評:テレビが政治をダメにした


移動中に読んでみましたが、なかなか興味深い本だったのでシェアします。政治家の方が書いた本は数あれど、「干されるのを覚悟で」テレビが政治家をダメにしたと現役の国会議員が言いきる内容は異色です。

◆テレビは”公正中立”では全くない

当たり前ですが、テレビにはスポンサーがいます。スポンサーに都合の悪い報道、コンテンツは流されません。スポンサーが一企業であったらまだ良いですが、もっと広く新聞社とテレビ局が連携して情報統制を敷いた場合、世論はテレビによって作られる側面があると思います。

本書に書かれている一例をあげると、
・福島原発事故では放射線の最高値しかマスコミが伝えなかった
・TVタックルは発言順番が入れ替えられており、議論が歪められている
・超党派で進めた仕事は報道されない

などがあるといいます。

◆テレビの印象操作

ニュース番組内で「一般人に聞いてみました」という類の報道がよくありますが、あれも限りなくやらせに近いと思います。10人くらいにコメント聞いてみて、使いやすいコメントだけを抜粋して利用されていますから信用なりません。政治家の発言なども同様、印象操作でかなり変わりますよね。第一次安倍政権のときは徹底的に安倍総理を叩いた朝日新聞ですが、いまはかなり控え目な論調となっていることが話題になっています。それはなぜか?良い悪いは別にして、マスコミが懐柔されているからだと思います。このような報道もあります。

◆報道番組も基本的にヤラセと印象操作だらけであると心がけるべき

スタジオで政治家と評論家が議論を戦わせた結果、何か生産的な答えが生まれたことあるのか。そもそもテレビ局が求めているのは生産的な答えではなく、テレビ映えのする派手なパフォーマンスと視聴率です。激論のための激論を戦わせる。あるいは、激昂のための激昂をする人たちの姿。そして振り返ってみれば、その時に最も大きな声を出していた人間ほど何も実行していない不毛さに気づくはず。でも、大きな声を出していれば印象に残るのです。本書では、「テレビタックルに出れば選挙に勝てる」とまで言っています。

テレビを見ていたら日々ながれてくる報道番組の制作過程にどのような問題があるのか。どのように脚色されているのか。メディア論に興味がある方にお勧めです。関連して、こちら↓も面白いです。

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