プロ野球選手 宮本慎也さんに学ぶ 「チームのために頑張りたい」なんて目標は考えなくていい


たまたまご縁で頂いた、幻冬舎さんの男性誌「ゲーテ」を移動中に読みました。

「ゲーテ」という雑誌は少し変わっていて、基本的にファッション誌なのですが、ファッションと読み物が半分ずつぐらいになっていて、そして読者層が30代~50代であるからか読み物が大変秀逸です。
最新の2013年5月号では東京ヤクルトスワローズのプロ野球選手 宮本慎也選手の記事がとても興味深かったので、心に残ったフレーズをご紹介します。

「ときには人間、エゴを丸出しにすべきときがあります」

宮本選手

こちら画像をお借りした元ページはこちらです。




◆とりあえず「チームのために頑張りたい」なんてことは考えなくていい

一見すれば、「チームのために頑張ること」は悪くないように思えます。「フォア・ザ・チーム」の精神は、特に団体競技や会社においても大切といわれます。でも、この目標は果たして正しいか。ビジネスマンの目標に置き換えてみます。

Aさん「会社のために頑張る」

Bさん「3年以内に、年収の10倍の売上を達成できる営業マンになる」

どちらが的を得た目標かは明らかです。Bさんの目標のほうが明確ですよね。ちなみに宮本選手は、「チームのために頑張りたい」というフレーズがウソ臭くて大嫌いだそうです。という訳でチームに貢献するためにやるべきことのひとつに、特に若い時期に「明確な目標を持って、徹底的に自分を鍛える」というプロセスがあっていいのではないかと思います。

◆徹底的に自分を鍛えるということ

自分の経験談でいえば、20代の若手サラリーマン時代はとにかく修行期間と位置付けて、地力を蓄えることのみを意識していました。

満員電車に揺られる通勤は仕事のパフォーマンスを下げると思ったので、会社から徒歩20分程の場所にワンルームを借りて、朝は徒歩通勤。夜はだいたい22時ごろまで仕事して、土日も特に予定がなければ自主的に仕事するか、近くの図書館で勉強していました。

最大では月に200時間以上、業務時間外に会社に居たことがあります。非接触型ICカードタイプの社員証でしたので、何時間オフィスにいたかが、すべて履歴として残ってしまうんですね。
このときはさすがに会社の労務規定上、問題になるからやめなさいと人事部長と上司から直接注意されました。ですが、もちろん残業代目的でダラダラ過ごしていたわけではありません。事前に上司の許可をきちんと取っていましたし、(自分は営業でしたので)仕事の目的である売上計画の達成のために、ベストと思われるようにスケジュールしていました。

なぜこういう生活を自分に課したか?当時を思えば、会社のためという意識はまったくなく、自分の成長・成果のことしか考えていませんでした。この生活を28歳で結婚するまで何年も続けていましたが、これが会社命令だったらブラック企業だと言われてしまうと思いますが、自分の意思でしたから特に辛いとも思いませんでした。

それが周りからどう評価されたかは自分で判断できませんが、仕事を進めるうえでの基本的な能力は、かなり早く身に付いたと思います。この当時学んだこと、継続的に努力したという自己体験は、いまの自分の基礎になっています。

◆中心選手になった時こそ、チームの中で何が出来るかを考える

野球でいう中心選手とは、打者なら規定打席以上レギュラーを張ること、投手ならローテーションを1年守ることだと思います。プロ野球の場合は1チーム当たり60数名の選手がいて、全員がクビをかけて戦っています。ひとつのチームでも、毎年何人かは戦力外になるのが当たり前ですから必死です。

でも、ある程度の成績を毎年残して中心選手になってきたら、自分のことだけではなくてチームのことを考えなければいけなくなります。みながみな、いつまでもエゴ丸出しで自分のことだけを考えていてもチームは強くなりませんから、若手を育てる、チームプレーの質を高めるなどが必要になるでしょう。

ただその前提は、自分がチームに欠かせない戦力になっていること。いくら自分だけのために、エゴイスティックに仕事をしていたとしても、もし年に3割以上のバッターや10勝以上するピッチャーのような活躍ができていたら、数字の面ではチームに間違いなくプラスになっています。そのように自分が中心選手になっていれば、チームメートは真剣に聞く耳を持ってくれるでしょうし、お世話になった人や自らを支えてくれる人の役にもたてると思います。

◆失敗を恐れず行動してこそ成長できる

宮本選手は、過去ゴールデングラブ賞の獲得、WBC出場や2000本安打達成など、何度となく華々しい活躍をされましたが、42歳となった今でもヤクルトスワローズの中心選手(兼コーチ)です。プロ野球選手として40歳を超えて、いまだに現役レギュラーであり続けるとは凄いことですよね。そんな偉大な宮本選手も、実は若手の頃の評価は「守備の名手」で、打撃面ではなかなか貢献できず失敗も多かったといいます。

宮本選手に限らず、立派な事を成し遂げた人はみな失敗を重ねて克服しているものですが、失敗を重ねると言うことは、それだけたくさん行動したとも言うことが出来ると思います。当たり前ですが、行動しなければ失敗もしません。失敗することで、それが経験として身に付きますし、失敗を克服した過程も身に付きます。それが個人の成功に繋がるとともに、失敗体験を共有すればチーム全体のノウハウになると思います。

また、苦労を知る事で、同じく苦労している他の人、大変な思いをしている人たちの気持ちも本当の意味で知る事ができるでしょう。つまり人間的にも高いレベルに行くことができます。活躍して富と名声を得たひとは、えてして謙虚さと誠意、知性と深い洞察力を持ち合わせていることが多いと思いますが、その根源がどこにあるかというと、まずは「徹底的に自分を鍛える」「失敗を恐れず行動してみる」そんなところにあるのではないでしょうか。

この記事以外にも、「ゲーテ」で連載されている読み物は、作家の村上龍さんや、石原慎太郎さんの連載など、骨太な記事が多くて面白く、お勧めです。(正直ファッション特集に関しては、100万円以上する時計の特集などで自分にはムリです・・・)

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