北朝鮮からミサイルが飛んできたら保険はおりるか


北朝鮮のミサイル実験の報道がキナ臭くなってきていますね。
しかし本当に迷惑な隣国です。一体なにを考えているのでしょうか。

 【機動特派員・牧野愛博】北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程3千キロ以上)のほかにも、複数の弾道ミサイルを10日にも 日本海側から太平洋に向けて撃つ兆候があることがわかった。日米韓の政府関係者が明らかにした。

北朝鮮は東部の江原道(カンウォンド)に移動発射台に載せたムスダン2基を待機させているほか、数日前から東北部の咸鏡北道 (ハムギョンブクト)に別のミサイル部隊を展開。情報衛星の写真などから、10日にも弾道ミサイルの発射が可能な状態であることが確認された。

ミサイル部隊の規模から、短距離ミサイルの「スカッド」(射程300~500キロ)か、中距離ミサイルの「ノドン」(同1300キロ)を 発射する可能性がある。北朝鮮はすでに、スカッドを約600基、ノドンを約200基、それぞれ実戦配備している。

朝日新聞デジタル 4月10日(水)3時5分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130410-00000001-asahi-int

地理的に、北朝鮮から半径2000キロの範囲に日本列島はすっぽりおさまります。射程距離3千キロ以上のムスダンが発射できるようになると、日本全域がミサイル標的範囲となってしまいます。

北朝鮮




この表はウィキペディアよりお借りしました。

もちろんそうならないように、毅然とした外交で何とかするのでしょうが、ここで気になるのは、もしミサイルが降ってきて、死者やケガ人が多数でた場合。あるいは住宅などが損壊した場合に、保険は使えるのだろうか・・ということです。

けが、死亡に対してはどうなる?

保険には「免責」というのがあります。一般常識に照らし合わせて不適当と思われる事由については、保険金がおりませんよということで、「免責」自体は生命保険でも損害保険にもあります。

例えば、がん保険という保険がありますが、がん保険は加入して90日以内は免責期間です。なぜか?それは、生命保険の申込時点で、がんになっている人がいるかもしれないからです。がん保険は、確定診断がでた時点で入院給付金の100倍程度の一時金がでる保障内容が一般的です。これを悪用すれば、がんの精密検査を受ける直前に入院1日1万円が出る保険に入っておけば、100万円の一時金を受け取ることができてしまいます。これでは保険会社が困るので、90日間の免責期間が設けられているというワケですね。

さて話しを戻します。北朝鮮からミサイルが飛んできたら、果たして保険金は払われるのか。

アルジェリアテロが起こった時にも書きましたが、 「戦争その他の変乱」による死亡・けがなどは、保険金支払いの免責条項です。想像がつかないぐらい大きなリスクは、いくら資金力のある保険会社といえども責任を負いかねない場合があるために、免責条項に含まれています。つまり、生命保険が効くかどうかは、被害の範囲が限定的かどうかによって変わってくると言えます。「テロ」なのか、「戦争」なのかによって、扱いが変わってくるということですね。

アメリカ同時多発テロの場合は、「テロ」と解釈され、不幸にもニューヨークやピッツバーグで難に遭われた方々は問題なく治療費も死亡保険金も受け取れたようですが、悲惨だったのは生命保険に加入していなかった人と、その家族です。突然のテロによって、大切なひとを失ったばかりか、その後の生活設計まで台無しにされてしまったらたまりません。最低限の生命保険には加入しておきたいものです。

住宅の損傷、ビルなどの倒壊に対してはどうなる?

建物の保険は火災保険によってカバーされる領域ですが、火災保険の基本補償では「地震・噴火・津波」を原因とする火災(延焼・拡大を含む)・損壊・埋没・流失、それに戦争による損害は補償されません。しかしながら東日本大震災の時は、いちはやく損害保険会社すべてが保険金を全額支払うことを表明しました。免責事項となっていても、保険会社の判断によって支払いを決めることになるようです。

といっても、わたしは生命保険が専門なので、損保はそれほど詳しくありません。そこで某大手損保会社の、保険金支払い担当の社員に聞いてみたところ、「よっぽど広範な範囲に影響がでてしまい、保険金を払うと損保会社の経営破綻を招きかねないような事態にならない限りは、払われるであろう」とのことでした。

ただし、火災保険は被害額を実額補てんしてくれるわけではないことには注意が必要です。一軒家の場合、建物だけなのか、建物と家財の両方が保障対象になるのか。マンションの場合は、共用部分はどうなるのかなど、契約によってかなり異なってきます。

東日本大震災の時でいえば、わたしの住んでいる千葉県では、浦安市や旭市などの海沿いの市町村で建物が傾くなどの被害が相次ぎました。運よく地震保険に入っていた場合でも、払われる保険金額は建物・家財の保険金額に対し30~50%、建物は5,000万円、家財は1,000万円が限度です。ですので、5000万円の建物に住んでいて、もう住めないほどの損傷を負ったケースでも、保険金は最大でも2500万円しか払われない、ということになります。最も、入っていない場合に比べたらずいぶんマシではありますが、火災保険や地震保険の保障とは、そういうものだと認識しておくべきですね。

火災保険、地震保険の選び方については、こちらが参考になります。北朝鮮からミサイルが飛んでくるかもしれないから保険に入ろう!・・という心配性なひとはあまりいないと思いますが、知っておいて損はないかと思います。

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