最大のリスクは無知と無関心

買う=生命保険会社との契約である

国内大手生命保険会社の主力商品が、実に「わかりにくい」ケースをお示ししました。とはいえ、こうした商品は今の日本の大手生命保険会社の主力商品である以上、多くの日本人がこうした「わかりにくい」生命保険に加入しているのが現実です。そして、生命保険が「金融商品」であり、「買う=生命保険会社との契約である」ことから、消費者は商品内容についての説明を受けて、きちんとハンコを付いてサインして、契約手続きをするわけです。たとえ金融商品で損してしまっても、買ったからには消費者の責任になります。

また、契約する消費者にとって保険は加入することが目的ではなく、「支払われるべき時」にキチンと「保険金が支払われること」が目的です。でも、わたしの経験則ではありますが「あなたはどんな保険に入っていますか?」という質問に対して、正確に答えられる方はかなり少ないのが現実です。

そのうえ保険は「先にお代(保険料)を払い、商品の納入(保険金の請求)はずっと後」という非常に特殊な商品です。以上の事実を踏まえ、生命保険契約に関する消費者側の問題点を整理してみましょう。

【消費者側の問題点】
① 漠然とした不安からイメージだけで安易に契約する
② 契約内容についての理解が不足している
③ 費用対効果を考えない

どうですか? 問題点として挙げた内容はどれも、株や先物といったわかりやすい金融商品を購入するなら誰もが「それはダメ」と感じることばかり。でも、こと生命保険に関しては、とても多くの方がこんな簡単な過ちを犯しているということです。あなたは「自分は違う」と言い切れますか?

ではどうすればいいのでしょう?

まず「わからないものには手を出さない」というのがひとつのやり方です。

たとえばですが、『65歳までの払込、65歳までの保障、掛け捨て、死亡保険金2000万円』という商品だといかがでしょうか。ぐっとスッキリしてわかりやすくなりました。このようなわかりやすい保障内容であれば一般的に理解しやすいと思いますし、仮に忘れてしまったとしても書類を読み返せば保障内容を簡単に思い出せます。

ご参考までに、先ほど引用したシミュレートの例を言葉にしようとすると『年齢に応じて契約を見直しながら生涯にわたって保険金を払い続けて、主契約の死亡保険金150万円、ただし3大成人病と診断された場合は一時金が300万円、所定の成人病で入院した場合は日額2万円などの特約があり……』と、とても説明しきれず、わかりにくくなってしまいます。

『週刊ダイヤモンド』誌などのビジネス誌では、定期的に保険特集を組んで専門家が商品採点結果をランキングしています。実は、こういった雑誌で保険のプロにオススメされている生命保険商品でも、シンプルさが重要視されている場合が非常に多いのです。

特約の保障があれもこれも付いていると、当然ながらその分だけ保険料は割高になり、何の保障が付いているか自分でもちゃんと覚えていないという状況になりがちです。長いお付き合いになる生命保険だからこそ、「自分が理解できる範囲で保険と付き合う」ことが大切です。

また、保障内容をシンプルにすると「わかりやすい」だけではなく、それ以上に素晴らしいメリットがあります。それは「まったく同じ保障内容で比較したときに、どの保険会社の商品がいいのか」を比較しやすいことです。

実際に比較してみると、それこそ世間には知られていない「驚きの現実」を知ることもできるのです。

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