損保と同じ効果が出せる生命保険

同じ「保険」という名前がついていても、生命保険と損害保険はまったくの別物です。

◆損保と生保は何が違うか?

損害保険は自動車事故や火災、地震、水害などのように、失われる価値が予め測定可能なものが多いです。
どんなに損害が出ても、その物の価値以上損失が発生するということはありえません。ですから過剰に保険を掛けていても、実損填補といいますが失われた価値 までしか補填されないというしくみになっています。例えば地震保険では、「最大でも時価の50%まで、加えて建物5,000万円、家財1,000万円が上 限」とされています。

一方、生命保険の場合、人の価値というのはいくらと決められません。
損保のように価値を予め測定して加入するわけではありませんので、年齢や体格、年収などで生命保険の絶対額が決められる訳ではなく、自己判断で加入金額を決められることが特徴です。

生命保険ですから死亡時に保険金が出るのは当たり前として、その他の使い方としては商品によりますが、貯蓄、インフレへの備え、相続対策、外貨での受取、法人契約なら税金の繰り延べなども可能です。

ひとことでいえば、生命保険には体を使った(寿命に連動する)金融先物商品といった側面があります。
要は博打と同じじゃあないか、といった意見があってもちっともおかしくありません。

例えば、掛け捨ての生命保険。万が一、死んだら遺族に5000万円が支払われるけれども死ななければ生命保険会社が掛け金を総取りしてオシマイです。これ は良い悪いではなく、保険というのはそもそも皆がお金を出し合って支えあう仕組みなのです。これは損保も同じで、例えば交通事故にあわなければ自動車保険 は支払ってオシマイ、火災保険も地震保険も同様です。

このように、損保と生保は「皆がお金を出し合って支えあう(相互扶助)」仕組みであるという基本は同じです。そして同じ保険というジャンルでありながら、守備範囲が全く異なっていることが特徴です。

◆生保を使って、損保と同じ効果が出せる方法とは?

実は、加入の仕方によっては「生命保険は損害保険と同じ効果が出せる方法」があります。

生命保険を法人で導入した場合、主なプランは「経営者のキーマン保障」「役員の退職金準備プラン」「従業員の福利厚生プラン」「含み資産形成プラン」等々 になりますが、ここで大事な点は、法人生命保険は経理上損金算入できるプランが多く、企業にとってはある種の損保引当プランとして機能できるということで す。

どういうことかと言いますと、損保の領域はかなり広く、一般的な物損事故への備えの他、PL(製造物賠償責任)やセクハラ、個人情報漏えい、株主代表訴訟 といった新しいジャンルまで、それこそ際限がないといってもよいのです。当然ですが全てを損害保険で賄うようなことを考えると莫大な保険料になるでしょう から、普通は不可能です。たまたま保険が掛かっていないような損害が発生した場合どうするのか、という問題が生じます。

そこで、生命保険の出番となります。生保が直接損害をカバーしてくれるわけではありませんが、一旦生保を解約しますと、帳簿上解約益と同時に資金が出てき ます。要するに、損害を埋める為の原資と、当期の損益のリカバリーとなる利益が生み出されるのです。まさに「生保が損保の肩代わりをした」という意味はこ こにあります。

ではその結果、生保による人的保障が中断してしまったことをどうするのか?答えは簡単です。一旦含み益を出したら、またそのときに一番目的にあった有利な 商品に加入して、新しい生命保険をスタートすればいいだけのことです。それほど含み利益のある生命保険というのは、契約者の任意によってどのようにも使え る(コントロールできる)という最大の特徴があるのです。

例えば在職時の保障を取りながら、「税金の繰り延べ(あえて節税とは言いません)
」「将来の退職金、年金の積み立て」「万が一の事態に使える外部留保」「後継者が自社株を買い取る資金」とこのように、もっとも効率のよい法人向け生命保険を選んで、一石二鳥、三鳥と何役にでも使えるようにしておくことが法人生命保険の使いどころと言えると思います。

カテゴリー: 法人向け生命保険を選ぶポイント パーマリンク