自分の資産は自分で守る!

では、いま加入されている生命保険商品がどういう商品なのかを再認識したあと、見直しを検討するときのポイントについて、少しお話ししておきましょう。ただし、ここでいう「見直し」とは何も「新しい商品に加入し直す」ことを必ずしも目的とはしていません。たとえば前述の「お宝保険」に加入されていて、保障の内容も十分であれば、そこで見直しは終了です。

「本当の意味で、自分に最も必要な保険は何なのか」。それをあらためて確認することが、生命保険を見直すことの唯一にして重要な目的です。

【生命保険見直しの5W1H】
① WHEN
 いつまで保障を必要とするのか。保険は、目的に合わせて「保障期間」を考えなければならない。
② WHERE
 法人、個人のいずれで契約するのか。法人契約が可能な場合、終身保険は法人契約にしたほうが有利。個人であれば、ガン保険や医療保険は必要性も含めて慎重に検討するべき。
③ WHO
 被保険者を誰にするのか。法人の社長や世帯主など、キーマンに死亡保障は必須。
④ WHAT
 どの会社の、どの商品にするのか。さまざまな保険プランを比較して、目的に適った、もっとも合理的で効果的なプランを組み合わせる。
⑤ WHY
 生き残ったときも役立つ保険か。法人のトップの場合、自分の生死だけを考えるのではなく、事業承継対策など大切な役割をはたせるよう設計する。
⑥ HOW MUCH
 保険金額は適正か。リスクが発生する確率と払える保険料を鑑みて、正しく保険金額を設定する。


この「5W1H」を高いレベルでクリアするためには、いくつかの「力」が必要です。
① できるだけ多くの保険会社と保険商品の中から、個別の条件に合わせて正確に相対比較できるデジタル技術力。
② 資金を有効活用するために、保険商品のみならず、その他の金融商品や税制、相続などについての幅広い知識力。
③ 最適なファイナンシャルプラン(相続納税資金、年金対策等も含む)の提案力。

もちろん、一般のみなさんがわたしの本を一読しただけで、こうした「力」を得られるものではありません。たとえば個人事業主の方や、企業経営に携わる方など、高いレベルで適切な保険選びを実現したいという場合は、わたしのような保険コンサルタントの力を上手に活用なさることをおすすめします。

個人の人生を豊かにするためにも生命保険は大切です。とはいえ、個人でコンサルタントを雇うのは現実的ではありません。だからこそ、生命保険に秘められたカラクリを知り、さまざまなリスクや特徴を理解して、より論理的な選択をしていただくために、本書をご活用いただきたいのです。より多くの「個人」が生命保険に対する目を開き、より高い意識をもっていただくためのお手伝いをすることは、保険コンサルタントのわたしにできる大切な仕事のひとつだと思っています。
「生命保険の見直し」というと、一般には「保険料を安くすること」と安易に考えがちです。もちろん保険料が割安であるに越したことはありませんが、生命保険で一番大切なことは「その保険がどういう役割を果たすのか」ではないでしょうか。

保険は目に見えない商品であり、そのニーズは人によって異なります。年齢、職業、年収が同じであっても、自家保有かどうか、両親は同居かどうか、将来は両親の介護が問題になるのかどうかなど、人生を織りなすさまざまな要素によって、必要な保障が異なってきます。法人契約であれば、さらに加えて税金対策や事業承継などが大切なテーマになってきます。

これからの世の中、増税や社会保険料の値上げなどにより、ますます新たな資産の形成、資産の維持が困難な時代を迎えるでしょう。今後の国の政策でいえば、消費税アップ、所得税控除の見直し、相続税控除の引き下げや最高税率の引き上げ、社会保険料の値上げなど、「取れるところから取る」施策が目白押しのように思えます。お国は個人の資産を守ってくれない(それどころか取り上げる)時代になりつつあるのです。

となれば、取るべき手立ては自己防衛しかありません。プロの知恵を活用して最適なファイナンシャルプランを作ることは、ご自身の資産を守ることにも繋がります。 「生命保険の見直し」は、ご自身の大切な資産を守る手段のひとつなのです。

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