まずは「知る」ことから始めよう

ここまで、さまざまな角度から、「自分に掛かっている生命保険のことを知らないのがどういうことか」、そして「どのような事態を招くか」について、具体的なケースを例にして説明してきました。保険の専門家以外で「そんなことは百も承知だよ」という人は、今の日本にはほとんどいないはずです。世の中で「モノを買う」ときに、メーカーや価格、機能、効用などを考えないで買う消費者がいるでしょうか。おそらく、あまりいないでしょう。

また、あなたがご自身に関する「現在の金融資産の状況」を尋ねられたとしましょう。
① 先月までのご自身の銀行口座残高
② 今月末のクレジットカードの引き落とし金額
③ 来月の給与等の収入
④ 保有株の時価

こうしたご自身に関連するお金の流れを把握していない人がいるでしょうか。やはり、あまりいないでしょう。ところが、こと生命保険については、その商品の機能や効用を深く理解せず、お金の離れも把握していない人がほとんどというのが現実です。

生命保険は金融商品の中でも少し特殊な構造をもっています。「保障」という機能の部分と、現金預金、債権株式などと同じく金融資産と言うべき「貯蓄」の部分を兼ね備えられた商品だからです。さらに、この組み合わせのバリエーションが無限とも思えるほどたくさんあるために、「よくわからない」「妥当性の検証が難しい」として、無知で無関心なまま放置されていることがあまりにも多いのです。

累計の払込金額、つまり商品としての購入価格が、個人契約だと数十万〜数百万円、法人契約なら数千万円ともなる場合があるにも関わらずです。
●保障内容、期間が適切かわからない
●費用対効果がわからない
●どういう場合に保険金が出るか正確にはわからない

「万一に備えたリスク対策」のために加入した生命保険が、そんな「わからない」だらけの状況のままになっているとすれば、もはやそんな生命保険に加入していること自体がリスクであるとさえ言えます。今すぐに、お手持ちの生命保険證券や設計書などをもう一度確認して、自分や家族が加入しているのはどういう商品なのかを再認識することを強くおすすめします。

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